中国リーグ移籍はキャリアの墓場

サッカーの中国リーグでは各クラブに莫大な投資が行われて欧州のスター選手を買い漁る金満化が盛んに進められています。その一方で、その誘いに乗ってしまい自身のキャリアに傷をつける選手も次々と出ています。

今回新たにそんな選手と認定されたのがコロンビア代表のジャクソン・マルティネス選手。ブラジルW杯で日本代表に快勝した選手の1人です。スペインでの挑戦に失敗した後、彼は莫大な金額のオファーで広州恒大に移籍します。

しかし、その後中国では成績も振るわず怪我も負ってしまいました。その結果が、今回の南米選手権の代表落選です。

しかし、冷静に考えるとこれは当然の帰結です。スター選手を補強した成果が出るのはACLのようなアジアの大会だけ。それもかれらスター選手の力で勝ち抜くのであり、その経験値が中国人選手に還元されるかというとそれも怪しいです。

なぜなら、中国代表は何とか久々のW杯最終予選に進出を果たしましたが、その前の予選では格下の香港相手に2戦とも 0 – 0 の引分け。特に攻撃のアイデアが乏しく、いかに普段のクラブの試合で攻撃面を外国人選手に依存しているかが分かります。

そんな感じでいくらスター選手を集めてもリーグ自体のレベルは低いままで、呼ばれたスター選手にとっては大金と引き換えに世界の最前線から引き離されぬるま湯生活となるのです。

その大金でさえ、最近は給料未払いのトラブルが起きて激怒した選手が退団するケースも起きていて、決して保障されている利益ではないのです。

ブラジル代表などは少し前は中国リーグの選手も代表に呼んでいましたが、自国開催のW杯の惨敗以降、一気に呼ばなくなり中国リーグはキャリアの墓場と化しつつあります。

中国リーグ移籍は、成否に関らず自分のキャリアを換金するかどうかの選択です。その選手のサッカー観が見て取れる光景とも言えるでしょう。